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夏の工場稼働率を守る!暑さ対策の最新設備と施工プラン

夏の工場稼働率を守る!暑さ対策の最新設備と施工プラン

夏場の工場は、一般住宅以上に高温化しやすく、生産性や安全性を大きく脅かす環境になりがちです。高温下では従業員の熱中症リスクが高まり、集中力や作業効率が低下するだけでなく、設備の誤作動や在庫商品の品質劣化といった経営リスクに直結します。その結果、稼働率の低下や納期遅延、ひいては取引先からの信用低下につながる可能性も否定できません。

こうしたリスクを最小限に抑えるためには、エアコンの増設やスポットクーラーの導入といった一時的な対応にとどまらず、屋内・屋外両面からの暑さ対策を体系的に実施することが欠かせません。

本コラムでは、労働安全衛生法に基づく室温管理の目安をはじめ、遮熱塗装・遮熱シートといった建築的対策から自動空調システム導入、さらには現場で即実行できる取り組みまで、工場の稼働率を守る最新の設備と施工プランを解説します。

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工場稼働率を守るための最適な夏の室温とは

労働安全衛生法においては、空調があるならば室温は18度以上28度以下、湿度は40%以上70%以下になるように努めなければならないとあります。基本的には法律に則って、上記の室温・湿度を目指すようにするとよいでしょう。

労働安全衛生法が定める温度は、あくまで許容範囲というだけで快適とは限らない点には注意してください。工場という労働環境においては、重作業になればなるほど、熱中症のリスクも高くなるため、26度程度を保った方が快適かもしれません。

工場に最適!暑さ対策の設備&施工プラン【屋内編】

工場に最適!暑さ対策の設備&施工プラン【屋内編】

工場に最適な熱さ対策の設備や施工プランを紹介します。まずは屋内用の設備を解説しますので、導入できそうなものは検討してみてください。

スポットクーラーやサーキュレーターの導入

スポットクーラーは局所的に温度を下げることが可能です。部屋全体の温度を下げるのが難しい場合や、スタッフが働くポイントは限られているという場合には、スポットクーラーを導入して局地的に就労しやすい環境を作るとよいでしょう。

一方で工場内全体の室温を下げたいがエアコンなどの空調機だけでは上手く循環しない場合、サーキュレーターが活躍します。業務用のサーキュレーターは大型で機能も優れていますが、大型のサーキュレーターの導入が難しい場合は、小型のサーキュレーターを複数台導入するとよいでしょう。

ちなみにサーキュレーターと扇風機は似ているようで違います。サーキュレーターは室内の空気を循環させるために、より遠くへ風が流れるように設計されていますので、空気を循環させるという面においては、サーキュレーターの方が優秀です。

ビニールカーテンなどを用いて、空調の適用範囲を最適化する

工場内全体を冷やす必要はなく、スタッフが空間を部分的に冷やしたい場合は、ビニールカーテンなどを用いて間仕切りをおこない、空調の適用範囲を狭めれば効率的に素早く快適な温度を保てます。空調への負担も少なくなるため、電気代も節約できるでしょう。間仕切りをおこなった空間にスポットクーラーを設置するのも1つの方法です。

吸排気フードで効率よく換気する

吸排気フードとは、吸気と排気を同時におこなえるものを指します。工場内で強力な熱の発生源があるなら、熱が室内に広がる前に熱気を吸い取り、室外に排気できるようになれば、温度上昇を抑えられるでしょう。吸排気フードの最適な位置は環境にもよりますが、熱源の直上かできるだけ近くに配置した方が効率的に機能します。

自動空調システムを導入する

自動空調システムとは、室内や工場などの温度・湿度・気流・空気の質を、人が操作しなくても自動的に測定・制御するシステムのことです。室温や湿度だけでなく、CO₂濃度や、粉じん、風速をモニタリングするモデルもあります。

自動空調システムはエアコンだけでなく、換気システムや加湿器・除湿機なども同時に管理可能です。一方でエアコンの自動温度設定は決められた室温にたいして、冷房を使用するべきか暖房をしようするべきか決めるだけなので、自動空調システムほどの制御機能はありません。

人感センサーやスケジュール制御を搭載している自動空調システムならば、必要な時のみに稼働することで省エネ化を図ることも可能です。高温や低酸素、有毒ガスの発生にたいして警報を鳴らすシステムがあるタイプなら、より安心でしょう。

暑さ対策の設備&施工プラン【屋根・外壁編】

暑さ対策の設備&施工プラン【屋根・外壁編】

工場の熱さ対策を考える上では屋内の対策だけでなく、屋根や外壁などの遮熱や断熱も重要です。それぞれの特徴や選び方を紹介しますので、こちらも検討してみてください。

遮熱塗装で太陽熱を反射する

遮熱塗装とは、太陽熱を効率的に反射する塗料で屋根や外壁を塗装することを指します。反射率が高ければ高いほど、太陽熱を反射し、屋根材や外壁材を熱ダメージから守るとともに、室内の温度上昇を抑えられるでしょう。

遮熱塗料が効率的に機能している環境下では、室温が2度~3度ほど下がるといわれています。たった2度~3度と思うかもしれませんが、エアコンの設定温度を27度にするのと25度や24度にするのとでは違うように、大きな違いを感じられるでしょう。

遮熱塗料の選び方

遮熱塗料を選ぶ上では遮熱性だけでなく、耐候性・耐久性・防汚性も重要です。耐候性や耐久性が低ければ塗料の機能が長持ちしません。また塗装の表面が汚れると、汚れが太陽熱を吸収してしまうため、遮熱機能が低下するので防汚性も確認しましょう。

遮熱塗料でオススメなのは、遮熱塗料のシェアで6年連続1位を誇るアステックペイント社製の遮熱塗料です。様々な製品があるので、予算に合わせて選べます。ただし高機能な塗料は扱いが難しいため、アステックペイント社が認定する施工店でしか取り扱えません。弊社(中山建装)は、アステックペイント社の施工認定店ですので、気軽にご相談ください。

断熱塗料との違い

断熱塗料とは、熱を反射するのでなはく伝わりにくくするための塗料です。真夏の熱さ対策だけでなく、真冬の寒さ対策としても機能します。ただし遮熱塗料と比べると真夏の直射日光に対しての抑制効果が低いため、熱さ対策のみを求めているなら、遮熱塗料の方が向いているでしょう。

屋根に遮熱シートを貼る

遮熱シートとは、太陽光や熱源からの熱放射(主に赤外線)を反射して、熱の侵入や蓄熱を防ぐシート状の素材です。主材料はアルミニウムで、断熱材と複合したタイプもあります。

工場で設置すべき場所は環境によって異なりますが、屋根や天井、外壁の内側や窓ガラス、シャッターの内側などが効果的です。DIYで設置可能なタイプもありますが、断熱材と複合したタイプや高機能なプロ用の遮熱シートは、業者でなければ設置が難しいでしょう。

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屋根や天井に断熱材を追加する

断熱材は層が分厚くなればなるほど、効果も高まります。断熱材の効果が不十分ならば、断熱材を交換するのではなく、追加して屋根や天井に貼り付けるとよいでしょう。追加で貼り付けるならば、大がかりなリフォームも必要なく、費用を抑えられます。

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すぐできる!導入が簡単な工場の熱さ対策

すぐできる!導入が簡単な工場の熱さ対策

導入が簡単な熱さ対策の方法も紹介します。いずれも設備投資というよりは意識改革に近く、あまり費用もかかりません。前述の設備&施工プランと平行して導入することをオススメします。

熱中症の症状を共有し、スタッフ同士で注意する

熱中症の主な症状

  • めまいや顔のほてり
  • 筋肉痛や筋肉のけいれん
  • 体のだるさや吐き気
  • 汗のかきかたがおかしい
  • 体温が高い、皮ふの異常
  • 呼びかけに反応しない、まっすぐ歩けない
  • 水分補給ができない

参考:熱中症ゼロへ「日本気象協会」

熱中症の症状や応急処置の方法、救急車を呼ぶべきかの判断方法などをスタッフ内で共有し、互いをサポートするように行動するだけでも、熱中症のリスクは大幅に軽減できます。

熱中症と思われるスタッフがいたら、まずは意識の有無を確認しましょう。意識がない、もうろうとしている状態ならば、すぐに救急車を呼ぶべきです。意識があるならば、まずは涼しい部屋に避難させ、服をゆるめて氷枕や保冷剤、扇風機などで体を冷やしましょう。

その上で水分・塩分を補給する必要があります。スポーツドリンクや経口補水液が有効なので、緊急時のために工場内で常備しておくと安心です。自力で水分・塩分を摂取できない場合や、症状が改善しない場合は、すぐに病院に連れて行った方がよいでしょう。

作業中の水分・塩分の補給を推奨する

作業中の水分・塩分の補給を推奨し、水分・塩分補給のための短い休憩時間を作るのも1つの方法です。水分不足・塩分不足は熱中症対策において最も重要な項目の1つとなります。

工場の稼働率を守る暑さ対策は中山建装へご相談ください

工場の稼働率を守る暑さ対策は中山建装へご相談ください

工場の猛暑対策は、従業員の安全管理にとどまらず、生産効率の維持・在庫品質の保持・エネルギーコスト削減といった多角的な経営課題に直結しています。遮熱塗装や遮熱シート、断熱材の強化といった外装工事から、屋内環境を整える空調設備の最適化まで、総合的に計画することで、持続的に稼働率を守ることが可能です。

倉庫工場の塗装、雨漏り補修専門店(株)中山建装では、アステックペイント社認定の施工店として、高遮熱・高耐久の塗料施工をはじめ、法人施設に適した施工プランを多数ご提案できます。現地調査から費用シミュレーション、施工、アフターサポートまで一貫して対応いたします。

工場・倉庫の暑さ対策を本格的にご検討の際は、ぜひ中山建装にご相談ください。お問い合わせはフォーム、メール、お電話、またはショールームにて承っております。

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