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工場の猛暑対策は遮熱シートで決まり!効果と導入の全手順

工場の猛暑対策は遮熱シートで決まり!効果と導入の全手順

近年の酷暑は、工場や倉庫の経営にとって深刻な課題となっています。室温の上昇は従業員の熱中症リスクを高めるだけでなく、集中力や作業効率を低下させ、生産性の損失へと直結します。また、高温環境は精密機械の誤作動や、食品・化学製品・電子部品など在庫商品の品質劣化を招き、企業の信用問題に発展する恐れもあります。

一方で、従来の対策であるエアコンの増設や温度設定の引き下げは、根本的な解決にならず電気代ばかりが増加するのが実情です。こうした状況において、輻射熱に直接アプローチできる「遮熱シート」は、根本的かつ持続的な猛暑対策として注目されています。

今回のコラムでは、輻射熱を97%カットする「サーモバリア」の効果や導入手順、そして経営的に見た投資メリットについて詳しく解説します。

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夏の工場・倉庫、その猛暑対策は間違っていませんか?

夏の工場や倉庫の過酷な暑さは、もはや看過できない経営課題です。

室温が上昇することで、従業員の熱中症リスクを高め、集中力の低下や作業効率の悪化を招くことは明らかです。生産性の低下に直結するだけでなく、重大な労働災害につながる可能性も否定できません。また、高温環境は、精密機械の誤作動や、保管している在庫商品の品質劣化にも影響を及ぼします。

しかし、エアコンの増設や設定温度の引き下げだけでは、根本的な解決にはならず、電気代ばかりがかさんでしまうのが現状です。

持続的な経営と安全な労働環境の確保のためには、単なる応急処置ではない、より長期的な視点に立った、根本的な暑さ対策が必要です。

なぜ遮熱シートは工場の猛暑に効くのか?

なぜ遮熱シートは工場の猛暑に効くのか?

工場や倉庫の屋根や壁から侵入する熱の多くは、実は従来の断熱材だけでは防ぎきれない種類の熱です。この見過ごされがちな熱に特化して対策を講じることを可能とするのが、遮熱シート。根本的な暑さ解消につなげられるのです。

猛暑の正体は「輻射熱」にある

太陽の熱は、熱伝導、対流、輻射という3つの熱移動の形態で伝わります。熱伝導は湯たんぽのように直接触れて伝わる熱、対流は温かい空気や水の移動で伝わる熱です。そして、工場や倉庫の屋根や壁が熱くなる最大の原因は、熱線(光の形をした熱)として伝わる「輻射熱」にあります。

輻射熱は、温度の高い物体から低い物体へと電磁波として放出されるため、屋根や外壁に当たった太陽の熱が、輻射熱として建物の内部にどんどん侵入してきます。これが、工場内の気温を劇的に上昇させる最大の要因なのです。

猛暑対策として「遮熱シート」という選択肢

これまでの暑さ対策として主流だった断熱材は、熱伝導と対流による熱の移動を遅らせる効果はありますが、輻射熱を防ぐことはできません。例えるなら、ダウンジャケットを着ているようなもので、外からの熱を溜め込み、室内に放出してしまう欠点がありました。そこで有効なのが、熱を反射する「遮熱シート」です。

遮熱シートは、輻射熱そのものを跳ね返すことで、建物自体が熱くなるのを防ぎ、室内への熱の侵入を根本からシャットアウトします。これは、遮熱シートが熱を「反射する」ことで熱源をなくす、根本的な暑さ対策なのです。

断熱材との違いと、サーモバリアの機能

遮熱シート「サーモバリア」は、輻射熱対策に特化して開発されました。静岡大学工学名誉教授の中山顕先生によると、サーモバリアは「魔法瓶の内側に張られた鏡」のように、熱線(光の形をした熱)を反射し、元に戻す役割を果たします。これにより、入射する熱の大部分が表面で遮断され、高い断熱性能が得られるのです。

サーモバリアは、JIS規格(JIS A1420)に基づく実験の結果、熱線を反射する極めて高い能力をもっていることが確認されています。JIS A1420とは、建材の熱性能を評価するための公的な基準です。

サーモバリアは、輻射熱を97%カットするため、工場内の温度上昇を劇的に抑えます。薄いシートを1枚挟むだけで効果を発揮する手軽さも大きな特長と言えるでしょう。

サーモバリア導入で得られる3つの大きなメリット

サーモバリア導入で得られる3つの大きなメリット

サーモバリアの導入は、単に涼しさを感じられるだけでなく、経営に直結するさまざまなメリットが期待できます。投資する価値を十分に感じていただけるでしょう。

労働環境の改善と生産性向上

従業員の安全と健康を守ることは、企業の持続的な成長に不可欠です。工場内の室温や体感温度が下がることで、従業員様の熱中症リスクを大幅に軽減できます。快適な作業環境は、集中力を維持し、作業効率の低下を防ぐことにもつながります。

サーモバリアのメーカー「株式会社ライフテック」によると、ある工場では、サーモバリア導入後に室温が4℃低下し、扇風機が不要なほど快適な環境が実現されました。

光熱費の大幅削減と省エネ

輻射熱の侵入を根本から防ぐことで、エアコンや扇風機などの空調機器への依存度が下がります。これにより、空調負荷が大幅に軽減され、電気代の削減につながります。ある会社の工場では、機械からの放熱対策や省エネ対策としてサーモバリアを導入し、高い効果を発揮しました。

ドローンに搭載されたサーマルカメラによって温度分布確認を行うと、導入効果を数値でも実感できます。サーモバリアは、コスト削減と環境配慮を両立するソリューションです。

在庫商品の品質保持

工場や倉庫内の温度上昇は、保管している商品の品質劣化を招く大きなリスクです。特に食品や化学製品、電子部品などは、高温環境下での品質保持が重要となります。サーモバリアによって建物全体の温度を安定させることで、商品の品質を維持し、廃棄ロスの削減にも貢献します。これは、生産性の向上だけでなく、企業の信頼性向上にもつながる重要なメリットです。

サーモバリア導入は意外と簡単!その全手順を解説

サーモバリア導入は意外と簡単!その全手順を解説

サーモバリアの導入を検討したいものの、工期やメンテナンス頻度、工場の稼働への影響などが気になる方も多いでしょう。サーモバリアの導入は、簡単な手順でスムーズに進められます。

問い合わせから施工完了までの流れ

まずはお電話やウェブサイトのお問い合わせフォームから、現状の課題やお悩みをご相談ください。専門のスタッフがヒアリングを行い、最適な工法を提案します。次に、現地調査と診断を行い、建物の状況を正確に把握した上で、お見積りを提示いたします。

ご納得いただけましたら、いよいよ施工です。屋根に直接施工する「スカイ工法」など、建物の状況に応じた最適な方法で、短期間で施工を完了させます。サーモバリアは薄いシートのため、既存の設備を大きく変更する必要はありません。また、工事は屋根の上の作業のみで完結するため、室内の作業を中断する必要はありません。

遮熱シートがもたらす長期的な価値

サーモバリアは、一度導入すれば約10年の長期耐久性があります。また、一般的に用いられるスカイ工法においては、5年間の製品保証も付帯。安心して工場・倉庫の屋根に施工いただけます。

日々のメンテナンスはほとんど不要で、台風などの強風にも耐えた実績があります。導入費用はかかりますが、その後は光熱費の大幅削減効果が持続するため、費用対効果は非常に高いと言えるでしょう。

単なる一時的なコストではなく、従業員の安全と生産性向上、そして長期的なランニングコスト削減という、持続可能な経営を実現するための重要な投資となります。

工場以外でも活躍するサーモバリア

サーモバリアは工場や倉庫だけでなく、アパートや住宅など、幅広い建物で採用されています。特に、屋根や壁からの熱の侵入に悩む建物にとって、その遮熱効果は非常に有効です。サーモバリアの効果は、特定の種類の建物に限定されるものではありません。熱を反射するという根本的な機能は、さまざまな建物の暑さ対策に通用します。

工場・倉庫の猛暑対策は中山建装にご相談ください

工場・倉庫の猛暑対策は中山建装にご相談ください

工場や倉庫の猛暑対策は、単なる快適性の問題ではなく、生産性・安全性・経営効率に直結する重要課題です。遮熱シート「サーモバリア」は、従業員の労働環境を改善し、光熱費を削減しながら在庫商品の品質を守るという、法人にとって極めて高い投資効果を発揮します。さらに施工は短期間で完了し、既存設備を稼働させたまま導入できるため、事業活動を中断させる必要がありません。

倉庫工場の塗装、雨漏り補修専門店(株)中山建装では、現地調査から最適工法の提案、施工、アフターフォローまで一貫して対応しております。工場・倉庫の資産価値を守り、持続可能な経営を実現するためにも、ぜひ早期の導入をご検討ください。お問い合わせは、フォーム・メール・お電話、またはショールームにて承っております。

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