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工場の折半屋根をメンテナンス【塗装単価はいくら?】|【厚木市で外壁塗装・屋根塗装をするなら中山建装】

塗装の豆知識 2024.08.11 (Sun) 更新

工場の折半屋根をメンテナンス【塗装単価はいくら?】|【厚木市で外壁塗装・屋根塗装をするなら中山建装】

皆様、お世話になります。

神奈川県の工場倉庫改修専門店の中山建装です。

工場の屋根のメンテナンスは、どれだけ安全策を講じていたとしても「自分で屋根に登る」ということはしないでください。日常業務として屋根に登る必要があれば問題ないのですが、一般的に場内作業を行なっている方は、屋根で発生した事故が「労務災害として扱われない」というケースが非常に多いです。

もし、ご自身で屋根に登る際には、事前に労務災害として扱われるかを確認しておくことを強くおすすめします。それも、社内の人間ではなく「社労士」のような専門家の意見を求めましょう。

社内の人間からすれば、建物のメンテナンスも業務の一環だと考えてしまいがちですが、実際には「日常労務」とは隔絶された特殊な作業だと判断されることが多く、そのような作業をしていて事故が発生してしまうと、全額自己負担で対応しなければならなくなってしまうのです。

問題が発生しやすい「折半屋根」では、素人目には簡単に治せそうなトラブルも多く発生します。しかし、実際にはさまざまな知識がないと、安全にメンテナンスができないということを覚えておきましょう。また、そこで発生する費用も大きな問題になります。

今回のお役立ちコラムでは「工場の折半屋根をメンテナンスする際の塗装単価」をチェックしていきましょう。

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折半屋根とは

折半屋根とは

まずは、折半屋根の特性についておさらいしておきましょう。屋根の特性をしっかりと理解しているだけで、どんなメンテナンスが必要になるかが判断できるようになります。

ご自身で屋根に登らなかったとしても、メンテナンスを依頼する際に「不要な工事」をされる心配がなくなるので、ぜひ覚えてくださいね。

折半屋根は「金属屋根」です。従来の波形スレートとは違い、風化して穴が空くような事故は発生しづらくなっています。反対に、金属屋根特有の「サビ」の発生には注意が必要です。

  • ガルバリウム鋼板
  • 亜鉛メッキ鋼板
  • 塩ビ鋼板

これらを波形に折り曲げているため、板状の鉄板よりも強度が出ています。耐久性も高いため、ロングライフ性能には信頼感を持って使用できるでしょう。

種類

折半屋根の設置方法には、いくつかの種類が存在します。それぞれの特徴を理解しておくと、メンテナンス性の優劣が判断しやすくなるでしょう。

ハゼ締め

金属板を折り曲げて、それぞれを組み合わせていくことで嵌め込ませる方法を用いているのが「ハゼ締め」です。

屋根材そのものに穴空け加工をしないため、最高の強度を維持したまま使用し続けられるのが特徴となっています。

また、穴空け加工をしていないため、豪雨にあった際に雨漏りリスクを減らせるのもハゼ締めの特徴と言えるでしょう。

重ね

波形スレートでもよくみられるのですが、屋根材に穴空け加工を施し、フックボルトで屋根のフレームに屋根材を固定し、ナットで締め付けるという方法を採用しているのが「重ね」と呼ばれる種類になっています。

ハゼ締めのように「ひっかけるだけ」の取り付け方法ではなく、しっかりと固定具を使用しているため、強風や台風が発生した際にも、屋根が吹き飛ぶ心配をしないで済む屋根の設置方法です。

嵌合

見た目にはハゼ締めに近い方法ですが、見えない部分では固定具を使用しており、確実な設置が可能となっているのが「嵌合」という設置方法です。

ハゼ締め同様、嵌め込みスタイルで屋根材を組み合わせるのですが、屋根のフレームにはしっかりと固定具を使用して確実な設置を施すため、強度を持たせた状態ですっきりした屋根を作り出せます。

メリット

折半屋根を採用することで生まれるメリットについて考えてみましょう。工場向けの屋根材である波形スレートに比べて、金属屋根である折半屋根を採用する理由はどこにあるのでしょうか。

耐久性が高い

波形スレートに比べ、折半屋根に使用されている金属材は耐久性が高いです。サビの発生こそあれど、経年劣化によって屋根材そのものが吸水性を持ってしまうようなことはありません。

また、ガルバリウム鋼板のような高強度軽量材を使用している場合、屋根の重量を下げることができるため、耐震性も向上するでしょう。

施工の自由度の高さ

折半屋根は、比較的形状の自由度が高く、屋根材の延長・短縮は容易に行うことができます。曲げ加工も簡単にできるため、建物の形状によって使用できないということがありません。

波形スレートはセメント性なので、柔軟性を期待することはできません。また、延長することで重量増加が大きくなってしまい、ある程度テンプレートに沿った建物でなければ対応しきれないのです。

短期作業ができる

一般的な屋根材の多くは、屋根材の設置のために野地板が必要となってきます。しかし、折半屋根は屋根のフレームに直接引っ掛けて設置するため、野地板を葺きあげる時間を必要としません。その分、短期間で工事を行うことができます。

さらに、屋根材が軽量なので、屋根の上や設置場所まで搬送する際にも、比較的楽に持ち運ぶことができるのです。

設置工法によっては、屋根材を運び込んですぐに作業完了できるようなことさえあります。

デメリット

一方、折半屋根を採用することで発生するデメリットについても考えておかなければなりません。便利なばかりではないということを理解しておくと、どんなトラブルが発生しても慌てる必要がなくなります。

サビの発生

金属屋根である折半屋根の大きなデメリットポイントが「サビの発生」です。メンテナンスを適切に行なっていても、塗膜が何らかの原因で傷ついて地金が露わになってしまうと、そこからサビが発生し始めてしまうことがあることを理解しておきましょう。

断熱性の弱さ

折半屋根を採用した場合、野地板を葺き上げないため、屋根裏という存在がなくなります。そのせいで断熱層がなくなってしまうため、一般的な屋根に比べて断熱性が弱くなってしまうことを理解しておきましょう。

どれだけエアコンの設定温度を下げても、工場内が快適にならないという場合は、折半屋根を採用していないか確認してみてください。

もしこの状況で快適性をアップさせるなら、最低限「遮熱性」をアップさせて、場内に伝わる温度を一定以上遮るのがおすすめです。

音が響く

折半屋根は金属屋根なので、雨音が場内に響いてしまいます。また、鉄板1枚で遮っているだけなので、内外の音漏れは大きくなってしまうでしょう。

これも断熱層となる部分がないことがひとつの要因となっています。

工場の折半屋根の改修方法と費用相場

工場の折半屋根の改修方法と費用相場

工場の折半屋根を改修する方法は、主に3種類存在します。

  • 塗装工事
  • カバー工法
  • 葺き替え

屋根の改修方法としてはポピュラーな方法なので、これらを簡単に解説しつつ、どれくらいの金額が必要になるかという費用相場について考えてみましょう。

塗装工事

屋根材の耐用年数が残っている場合は、基本的に塗装工事で次のメンテナンス周期まで乗り切っていきます。一般的な住宅の屋根とは違い、施工範囲も広くなってくるため、メンテナンスコストは大きくなる傾向にあることを覚えておきましょう。

塗装工事を行う際、屋根の劣化症状を確認することで追加メンテナンスとなる部分を事前対処していきます。サビの発生などは、しっかりと対処しておかないと塗装の下で進行し続けてしまうので、雑な対処は許されません。

1m2あたりの施工費用相場

4,000〜7,000円前後

波形スレートの場合

5,000〜8,000円前後

 

カバー工法

屋根の耐用年数を迎えてしまったり、アスベスト含有屋根材を使用していたりという場合には、屋根材の撤去や産廃処理を回避するためにカバー工法で対処することがあります。超短期間で工事が完了するというメリットもありますが、それ以上に「メンテナンスコストが安く済む」というのが大きな特徴となっています。

建物自体が大きくなれば、どんなメンテナンス方法を採用しても工事期間が長くなってしまうのですが、カバー工法であれば業務を止めなければならないという事態を避けることができます。

ただし、採用できるのは1度きりなので、カバーした屋根材の耐用年数が過ぎた場合には再度上からカバーするということはできないということだけしっかりと理解しておいてください。

1m2あたりの施工費用相場

5,000〜8,000円前後

波形スレートの場合

8,000〜10,000円前後

葺き替え

既存の屋根材を全て撤去し、最新の屋根材を使用することで快適性や機能性をアップさせつつ、完全にリフレッシュさせることができるのが葺き替えです。

  • 既存屋根材の撤去費用
  • 劣化箇所の改修費用
  • 最新屋根材の準備費用

これらの費用が発生するのはもちろんですが、屋根を作り直すという工程のせいで他の改修方法に比べると費用相場が高くなってしまう傾向にあるということを覚えておきましょう。

ただし、最新の屋根材の持つ高機能を確実に付与することができるため、老朽化が進んでしまった建物や今後メンテナンスコストをかけ続けることを避けたいという場合には、早めに葺き替えをする選択をすることもおすすめです。

1m2あたりの施工費用相場

4,000〜7,000円前後

波形スレートの場合

5,000〜8,000円前後

折半屋根のトラブル

折半屋根のトラブル

折半屋根に発生しやすいトラブルについて理解していると、どのタイミングでメンテナンスを急ぐべきなのかがわかります。どこまでが許容されて、どこからがメンテナンスすべきなのかを覚えておけば、焦って修理依頼を出さずに済みます。

ただし、トラブルは「深刻化する前に直す」のが大前提です。遅くなるほどにメンテナンスコストは高くなり、負担が大きくなるということは忘れないでください。

接合金具の劣化

ハゼ締めの場合には接合金具は存在しませんが、重ねと嵌合には接合金具が使用されています。ここにサビが発生しているような場合は、できるだけ早く「屋根塗装をすることをお勧めします。

屋根材に比べ、接合金具の材質はあまり良いものを使用することがありません。ガルバリウム鋼板に対し、ニッケルメッキの海外製ボルトナットで取り付けているということが当たり前に行われています。

そのため、比較的頻繁に劣化症状が現れてしまうのです。

しかし、しっかりと屋根塗装で保護していれば、劣化速度を遅らせることができます。

屋根材の変形

経年劣化が進んでしまうと、強風や台風で屋根材が変形してしまうことがあります。飛来物に耐えられずに折半屋根の波形が潰れてしまうということもあるでしょう。

このような場合は、できるだけ早く修繕依頼をすることをおすすめします。

屋根材が変形していると、そこからサビが発生することが多く、気づいた時には雨漏りに発展してしまうこともあるのです。

腐食による穴あき

屋根材が腐食している時点で、早急にメンテナンスをしてください。

  • サビの発生
  • シーリング材の劣化

これらは確実に工場内に雨漏りしてしまいます。

折半屋根の塗装面は「立体」

折半屋根は、端部同士の距離を測るだけでは塗装面積が算出できません。波形が大きいため、下り面と上り面を「三平方の定理」を使用して算出しなければならないのです。そのため、単純に延べ床面積から試算していると、実際に見積もりが出た時に驚いてしまうかもしれません。

折半屋根の規格により下り面と上り面の長さが変わりますが、ざっくりとした数字であれば、直線距離の「およそ1.5倍」を想定して塗装面を資産しておくと良いでしょう。

  • 山の頂点から谷の底までの垂直距離
  • 谷の底から山の頂点からの垂線までの並行距離
  • のり面の長さ

これらを三平方の定理で算出すると、波1つ分の塗装面積が算出できます。山間の距離に対し、算出された数値が何倍になっているかを把握した上で、屋根の直線距離に乗じてあげると、実際の塗装面積が出るということを知っておきましょう。

中山建装にお任せすることで、折半屋根のメンテナンスが安心・確実に

中山建装にお任せすることで、折半屋根のメンテナンスが安心・確実に

折半屋根のメンテナンスは、その構造や材料の特性上、一般的な屋根とは異なる技術と知識が求められます。特に、屋根の形状から算出される塗装面積は平面距離からは正確に測れないため、専門家の判断が必要です。また、折半屋根特有のサビの発生や屋根材の劣化は、放置すると深刻なトラブルに発展する可能性が高く、早めの対処が求められます。

倉庫工場の塗装、雨漏り補修専門店(株)中山建装では、折半屋根のメンテナンスに精通したスタッフが、正確な見積もりと確実な施工を提供いたしますので、ご安心ください。

厚木市内で工場の折半屋根のメンテナンスを検討されている方は、ぜひ中山建装にご相談ください。お問い合わせは、問い合わせフォーム、メール、お電話、またはショールームへのご来店にて承っております。経験豊富なスタッフが、皆さまの屋根メンテナンスをしっかりとサポートいたします。

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