サーモバリアの費用対効果を徹底解説|導入で工場環境はここまで変わる
工場や倉庫の夏場の猛暑は、従業員の健康リスクや生産性低下を招くだけでなく、設備の故障や在庫商品の品質劣化といった経営上の重大リスクをもたらします。こうした環境改善に向け、遮熱シート「サーモバリア」の導入を検討される企業様も増えていますが、気になるのはやはり「導入費用」と「投資回収の可能性」ではないでしょうか。
確かにサーモバリアの導入は決して安価ではなく、施工面積や建物条件によっても変動します。しかし、電気代削減や空調設備の長寿命化、従業員の労働環境改善などを総合的に考えれば、長期的には十分に費用対効果を発揮する投資となります。今
回のコラムでは、導入費用の目安から光熱費削減効果、投資回収シミュレーションまで、経営判断に必要な視点を整理して解説します。
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サーモバリアは高額?導入するメリットとは
サーモバリアの導入費用は、施工面積や建物の構造、使用する工法によって大きく変動します。一般的にサーモバリアの価格は、約4,000〜6,000円/㎡程度です。詳細な費用は、施工業者の見積りを比較して確認しましょう。
導入に費用はかかるものの、サーモバリアの導入は初期投資を上回る価値があるのです。
サーモバリア導入で得られる3つの具体的なメリット
サーモバリアの導入は、単なる暑さ対策に留まらず、企業の競争力を高める多くのメリットをもたらします。ここでは、その中でも特に重要な3つのメリットを具体的に解説します。
メリット1. 光熱費の劇的な削減と省エネ効果 サーモバリアは、太陽からの熱エネルギーを約97%反射するため、夏場の空調負荷を大幅に軽減します。エアコンの設定温度を高くしても快適な環境を維持でき、電気代の劇的な削減につながるでしょう。 例えば、屋根にサーモバリアを施工した場合、真夏の室内温度を最大5℃以上下げることが可能です。空調の稼働時間を短縮できるだけでなく、機器自体の負荷も減るため、長期的なメンテナンスコストの削減にも貢献します。 |
メリット2. 従業員の労働環境改善と生産性向上 過酷な高温環境は、従業員の熱中症リスクを高めるだけでなく、集中力の低下や作業効率の悪化を招きます。サーモバリア導入後、室温や体感温度が下がることで、従業員はより快適で安全な環境で作業に取り組めるでしょう。快適な職場環境は、生産性向上に直結するだけでなく、従業員の定着率向上にも貢献し、人材確保の面でも大きなメリットを生み出します。 |
メリット3. 在庫商品の品質保持と廃棄ロスの削減 工場や倉庫内の温度上昇は、保管している商品の品質劣化を招きかねません。特に食品や化学製品、精密機器などを扱う企業にとって、高温環境下での品質管理は極めて重要です。 サーモバリアによって建物全体の温度を安定させることで、商品の品質を最適な状態で維持し、廃棄ロスの削減に貢献します。これは、コスト削減だけでなく、企業の信頼性向上にもつながる重要なメリットです。 |
専門家が認める効果の根拠|サーモバリアの独自機能
サーモバリアの遮熱効果は、科学的な根拠と独自技術に裏付けられています。ここでは、その高い性能の秘密を専門家の見解を交えて解説します。
アルミ純度99%のアルミ箔が持つ高い反射性能
サーモバリアは、高純度のアルミ箔を使用することで、太陽光に含まれる熱線(輻射熱)を効率的に反射します。このアルミ純度99%という高い純度が、熱反射性能のカギです。熱を反射するアルミ箔は、純度が高いほど熱を吸収しにくく、反射する能力が高まります。
サーモバリアは、この特性を最大限に活かし、魔法瓶の内側に張られた鏡のように、熱の侵入を根本からシャットアウトします。この高い反射性能こそが、サーモバリアが圧倒的な遮熱効果を発揮する最大の理由です。
70mmのグラスウールと同等の断熱効果
サーモバリアは、薄いシートにもかかわらず、驚くほどの断熱効果を発揮します。静岡大学名誉教授の中山顕先生による専門的な評価では、サーモバリアが「70mmのグラスウールと同等の断熱効果」を持つことが証明されています。
従来の断熱材は、厚みがあることで熱の伝導を遅らせますが、輻射熱を止めることはできませんでした。一方、サーモバリアは輻射熱を反射するため、薄いシート1枚でも高い断熱効果を得られます。これにより、既存の建物を大掛かりに改修することなく、高い遮熱・断熱効果を実現できるのです。
費用対効果を徹底検証:コスト削減は本当か?
導入費用を投じるからには、費用対効果が気になるところです。ここでは、導入費用の考え方や、実際のデータに基づいたコスト削減効果、投資回収の目安について解説します。
導入費用の考え方と、電気代30%削減のデータ
サーモバリアの導入費用は決して安くはありませんが、削減される光熱費は非常に大きなものです。具体的な費用は建物の状況によって異なりますが、サーモバリアを導入することで、夏場のエアコン使用量を大幅に削減できます。実際に、パナソニックオートモーティブシステムズ株式会社の工場では、サーモバリア導入後に電気代が30%削減されるという結果が出ています。サーモバリアは耐久性も高いため、導入費用を上回るコスト削減効果を期待できるでしょう。
導入費用を回収するまでの目安
サーモバリアの導入費用は決して安くはありませんが、削減される光熱費は非常に大きなものです。実際にサーモバリアの導入によって、電気料金が最大27%削減されたというデータが公表されています。
この数値を基に、貴社での具体的な削減額をシミュレーションすることが可能です。
【削減額の計算方法】 貴社の夏場(6~9月)の平均電気料金 × 0.27 = 月々の想定削減額 |
この計算式で、導入後に毎月どのくらいの電気料金が削減されるか、具体的な目安を算出できます。削減額の目安が分かると、導入費用を上回るまでにかかる期間をシミュレーションしやすくなるでしょう。
導入で変化があった工場の事例とよくある質問
サーモバリアを導入したことで、実際にどのような効果があったのでしょうか。ここでは、導入事例と、導入を検討する際によく寄せられる質問にお答えします。
サーモバリア導入事例から見える具体的な効果
サーモバリアを導入したある工場では、導入後に室温が4℃低下し、これまで必要だった扇風機が不要になるほど快適な環境を実現できました。また、別の工場でも、導入後すぐに従業員から「空気が違う」と喜びの声が上がるほどの変化が出ました。
いずれの工場でも、サーモバリアは暑い夏の時期だけでなく、冬の暖房節電や寒さ対策にも効果を発揮しています。作業環境の改善は、従業員の体調管理にも良い影響を与えています。
導入に関するよくある質問(FAQ)
最後に、サーモバリア導入に際してよくある質問を紹介します。
Q. 耐久性はどのくらいですか? A. 約10年の長期耐久性があります。日々のメンテナンスはほとんど不要で、台風などの強風にも耐えた実績があります。 |
Q. 施工期間はどのくらいですか? A. 施工面積や建物の状況によって異なりますが、短期間で完了します。既存の設備を大きく変更する必要もないため、業務に与える影響も最小限に抑えられます。 |
Q. どのような建物に導入できますか? A. 工場や倉庫はもちろん、商業施設やアパート、一般住宅の屋根や壁にも導入可能です。熱の問題を抱えるさまざまな建物に対応できる汎用性の高さも特長の1つです。 |
Q. 海沿いの地域でも使用できますか? A. サーモバリアの表面はアルミ箔でできているため、潮風による塩害の被害が想定されます。そのため、沿岸から3km以上が施工範囲の目安です。海沿いでの施工をご検討の場合は、事前にご相談ください。 |
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サーモバリア導入で経営環境を改善するなら中山建装へ
サーモバリアは、従来の断熱材では防ぎきれない「輻射熱」を97%反射し、工場や倉庫の暑さ対策を根本から解決します。導入によって電気代が20〜30%削減された事例もあり、長期的なランニングコスト削減に直結します。さらに、室温低下による従業員の作業効率向上や熱中症リスク低減、在庫商品の品質保持など、経営全体に波及するメリットは計り知れません。
倉庫工場の塗装、雨漏り補修専門店(株)中山建装では、現地調査から最適な施工方法の提案、遮熱シート「サーモバリア」の施工、アフターフォローまで一貫対応が可能です。初期費用だけでなく、長期的な費用対効果を重視した経営的視点から最適なプランをご提案いたします。工場・倉庫の猛暑対策を投資判断として検討される際には、ぜひ中山建装へご相談ください。お問い合わせはフォーム・メール・電話、またはショールームで承っております。