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折半屋根の塗装メンテナンスの見積書をチェック|【大和市で外壁塗装・屋根塗装をするなら中山建装】

塗装の豆知識 2024.08.16 (Fri) 更新

折半屋根の塗装メンテナンスの見積書をチェック|【大和市で外壁塗装・屋根塗装をするなら中山建装】

皆様、お世話になります。

神奈川県の工場倉庫改修専門店の中山建装です。

外壁塗装や屋根塗装を依頼する際は、見積書をしっかりと確認しながら工事内容を把握した上で依頼しましょう。ここをおろそかにしてしまうと、もしかすると「詐欺被害」似合うかもしれません。

こんな注意喚起をよく目にするのですが、事実、見積書を未確認で進めてしまったことで大きな問題が発生するリスクはあります。

しかし、何度も依頼するようなものでもない外壁塗装・屋根塗装の見積書なんて、実際どこに注意してチェックすべきなのかわかりませんよね。むしろ、見れば見るほど意味がわからなくなり、最終的に業者に丸投げというケースも少なくありません。

それが「工場のメンテナンス」となってくると、業者に丸投げでは運営コストに影響を及ぼしてしまうので、少しシビアになるべきだと言えるでしょう。

今回のお役立ちコラムでは「塗装メンテナンスの見積書の見方」をご紹介したいと思います。

波形スレート屋根と折半屋根の違い

波形スレート屋根と折半屋根の違い

工場の屋根に使われている材料の多くは「波形スレート屋根」と「折半屋根」がほとんどです。これらの違いについて少しおさらいしておきましょう。どちらの屋根材も、工場ではポピュラーな屋根材なので、両者の違いは簡単にご紹介していきたいと思います。

平面と立体

波形スレート屋根の場合、波打ってはいるものの基本的には平面として捉えることができます。正確には平面よりも塗装面積は広くなってくるのですが、高低差が大きくないため見積書上では平面計算で塗装面積が算出されます。

一方、折半屋根は頂点と谷底部では高低差が大きいため、立体として捉えられているのです。一般的に規格物として高低差が決まっていますが、平面に比べ塗装面積が1.5倍程度広がる傾向にあります。

アスベストの含有確率

波形スレートは、製造された時期によってアスベストを含有しているケースが出てきます。このような場合、屋根塗装自体には作業の停滞は起こらないのですが、修繕が絡んでくると「アスベスト取り扱い」に関する法令遵守が必要になり、人員にも限定条件が発生する可能性があるのです。

一方、折半屋根は裏側の吹付け断熱をしている場合にアスベストを使用していることがあります。屋根材そのものにアスベストを使用しているということはないのですが、機能性アップのためにアスベストを使用している可能性はあります。

セメントと金属

波形スレート屋根材は、一般的にセメントと繊維質によって構成されています。ある年数までは、この繊維質にアスベストが使用されており、現在もその時期のスレート屋根が乗っている工場は比較的多く残っています。

劣化症状もさまざまですが、耐用年数が経過してしまうことで葺き替えが必要となるのが最も重大な状況となるでしょう。その際、アスベスト含有屋根材を使用していると、産廃費用が通常よりも高くなってしまったり、作業者に限定条件がついたりというコスト面での不利条件が発生してしまうことを覚えておいてください。

一方、折半屋根の場合は素材が「金属」です。劣化の速度や方法もスレート屋根とは異なり、メンテナンス性も高いのが特徴です。サビが発生するという代表的な劣化症状を始め、屋根材の薄さと屋根裏を設けないという状態から、断熱性には大きな期待ができない屋根材だと言えるでしょう。

しかし、非常に軽量で耐震性アップには非常に優れています。耐用年数も長く、使用する金属材によっては20年以上使用し続けることも可能です。

折半屋根の種類

折半屋根の種類

今回のコラムでご紹介したいのは「折半屋根」のあれこれです。まずは、どのような「種類」の折半屋根があるかを把握していきましょう。同じ折半屋根でも、構造が異なることで対応方法に少しずつ違いが発生してしまうものです。

ハゼ締め

屋根材に穴を空けず、それぞれの組み合わせだけで屋根材を固定していく種類を「ハゼ締め」と呼びます。

穴を空ける必要がないということで、防水性の高さが自慢の方法になります。通常であれば、固定用ボルトを無数に使用するためコスト面で不利になるのですが、ハゼ締めであれば固定用ボルトを使用する必要がないので、低コストで折半屋根を設置することができるのです。

重ね

2枚の屋根を重ねて固定することで、断面強度をアップさせている種類を「重ね」と呼びます。ハゼ締めや嵌合という種類に行き着く前に発展していた種類で、強風地帯や降雪地帯ではよく用いられる方法です。

嵌合

鉄板端部を表面に出さず、固定ボルトも外に出ないので見た目が良いのが「嵌合」と呼ばれるタイプになります。左右対称の折半を使用するため、どの方向からでも設置できるといううメリットを持っているのが特徴です。

二重葺き

重ねと同様、2枚のめいきを重ねているのですが、その間に断熱材を仕込んでいるため、金属屋根の弱点である断熱性の低さを補うことができるのが「二重葺き」の最大の特徴です。

断熱材は、熱だけではなく「音」を防ぐ効果も期待でき、二重武器にしている折半屋根は遮音性にも優れていることがわかっています。

湾曲加工

特殊加工されて折半屋根の中には、軒先を曲げ加工しているため、水はけをよくしたり、積雪に強かったりという特徴を持つ「湾曲加工」というものも存在します。

折半屋根のメンテナンス方法

折半屋根のメンテナンス方法

折半屋根が劣化し始めたときには、しっかりとメンテナンスを施す必要があります。このメンテナンスを怠ってしまうと、最終的には屋根材にサビによる穴が空いてしまい、使い物にならなくなってしまうのです。

では、折半屋根はどの様なメンテナンスが必要なのか考えてみましょう。

塗装

一般的なメンテナンス期間でしっかりと対応していく場合には「塗装工事」でサビや劣化症状を抑えていくのが一般的です。塗料の耐用年数によってメンテナンス期間が前後しますが、現在一般的に使用されているシリコン塗料の場合、7〜12年が一般的なメンテナンス期間にされています。

高級塗料メーカーの製品では、この期間が12〜16年程度まで延長されていることからも、使用している樹脂の精度や溶剤の質が良いことが伺えます。当然、機能や効果も良質になっているので、耐用年数だけではなく塗料の性能には期待してください。

弊社で使用している「アステックペイント」の塗料は、日本国内でも屈指の高性能塗料メーカーです。

カバー工法

メンテナンス時の施工期間を短くしたいという場合や、屋根材にアスベストを使用しているという場合で、産廃費用を抑えたい場合に多く用いられるのが「カバー工法」です。既存の屋根材をそのままにして、新しい金属屋根材によって蓋をしてしまう方法となり、材料や作業環境さえ整っていれば「1〜3日」あれば対処自体は完了します。

足場の設置や撤去までを考えると、数日余計にかかることもありますが、屋根のメンテナンスとしては非常に短期間で完了する方法です。そのため、繁忙期でも対応しやすいという特徴を持っています。

ただし、カバー工法で対処できるのは1度だけで、カバーで使用した屋根材の耐用年数が過ぎてしまった際には必ず葺き替えが必要になるということを覚えておいてください。

2回目のカバーをしてしまうと、建物の耐震性能にも悪影響となってしまうため、安全基準の観点からNGとなっています。カバーの屋根材を撤去してサイドカバー工法すれば良いという考えもできるのですが、構造材にかかっている負担は同じなので、リフレッシュさせるためにも葺き替えという判断になります。

カバー工法で用いる屋根材の耐用年数としては20〜30年を想定していることもあり、工場の建物の耐用年数から考えても「建て替え」が必要な時期になり、カバーした屋根材が寿命を迎えた際には、再度カバー工法で凌ぐというタイミングではなくなっていることも覚えておきましょう。

葺き替え

屋根に発生しているトラブルを、完全にリフレッシュすることができるのが「葺き替え」というメンテナンス方法です。既存の屋根材にアスベストが含まれていても、葺き替えて新しい屋根材に変えてしまえば、それ以降はアスベストに怯える必要はなくなります。

効率的に考えても非常に優秀なのですが、撤去と葺き替えという皇帝が必ず発生することから、メンテナンスコストは非常に高くなってしまうことも覚えておきましょう。アスベスト材を使用していれば、特殊処理を行なった上で処分する様になるので、そこでもコストが発生してしまいます。

葺き替えを選ぶ一番大きなメリットは、屋根材だけではなく「構造材周辺のトラブルも一緒に対処できる」という点です。折半屋根の構造材となると重量鉄骨に発生しているサビや、蜂の巣の撤去、害獣被害の解消など、さまざまなものが考えられます。

これらを解消することができるのは、葺き替えで一度屋根材を撤去するからです。

折半屋根の見積書の特徴

折半屋根の見積書を見ると、意外にもメンテナンスコストが高くなっていることに疑問を持つと思います。なぜここでコストが上がってしまうのかというと、折半屋根の構造上の問題が関係するのです。

それが「山頂点と谷底部の高低差」になります。単純に考えると、屋根の短辺と長辺をかけた面積が塗装面積となるのですが、折半屋根の波打ちは比較的大きいため、塗装面積が確実に増えてしまうのです。

その割合を計算する方法をご紹介しましょう。実際にご自身で計算する機会はほとんどないでしょうが、見積書に記載された数値が正しいか確認するためにも、この計算方法は知っておいて損はありません。

塗装係数

折半屋根の塗装面積を算出するには、以下の公式を用いる様になります。

塗装面積=折半屋根の面積×塗装係数

 

ここで重要になるのが「塗装係数」です。一般的な折半屋根には2タイプあり、それぞれに固有の係数が設定されています。

  • 88タイプ:1.4
  • 150タイプ:1.7

この係数を用いて、実際に塗装面積を割り出してみましょう。

実際に使われる塗装面積の割り出し方

折半屋根の塗装面積を算出するには「三平方の定理」を活用します。中学生から高校生の方ならフル活用しているでしょう。社会に出てから使用する場なんてほとんどありませんが、ここで活用するんです。

三平方の定理

a2+b2=c2

 

a=壁面と屋根頂点からの垂線の交点までの距離

b=屋根頂点から壁面までの距離

c=斜面の長さ

仮に「a=3m、b=2m」だった場合、以下の様に斜面の長さが現れます。

32+22=c2

9+4=c2

13=c2

c≒3.6

次に「屋根幅(奥行き)×係数」で屋根の横幅を割り出します。ただし、ここでは奥行きが前提にないので、仮に8mとしましょう。88タイプの係数1.4とかけます。

8m×1.4=11.2m

それぞれをかけ、屋根両辺の長さにするために2をかけましょう。

3.6×11.2×2=80.64m

この折半屋根の場合、塗装面積は80.64mとなるわけです。

この例は「切妻屋根」の様な形状の場合ですが、片流れであれば2面で計算する必要はありません。また、アーチ状であればまた計算時の係数に変化が出てくるでしょう。

今回は最もポピュラーな計算方法をご紹介しました。大体の工場の屋根の塗装面積はこの方法を応用することで算出することができるでしょう。

倉庫や工場の外観を一新することは、単に美しさを加えるだけでなく、施設の機能性や作業効率の向上にも寄与します。

折半屋根の塗装を完璧に—中山建装にお任せください

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折半屋根の塗装メンテナンスは、単なる外観の美化だけでなく、長期的な建物の保護と機能維持に欠かせない工程です。

倉庫工場の塗装、雨漏り補修専門店(株)中山建装では、この特殊な屋根形状に対する深い理解と専門技術を持ってお客様のニーズに応じた塗装メンテナンスを提供しています。見積書の内容を正確に理解し、適切なメンテナンスプランを選ぶことが、コスト効率の良い施工と長期的な建物保全につながります。

神奈川県内で折半屋根の塗装やメンテナンスをお考えの方は、中山建装が誠実かつ透明な見積もりを提供いたします。不明点があれば、お気軽に問い合わせフォーム、メール、またはお電話でご相談ください。また、実際の材料や塗装サンプルをご覧になりたい方は、ぜひショールームへのご来店をお待ちしております。中山建装は、塗装工事を通じてお客様の貴重な資産を守るお手伝いをいたします。

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